1954-02-26 第19回国会 参議院 予算委員会 第4号
第六といたしまして、財政収支という観点から見ると、二十八年度予算とは異なり、公債発行並びに過去の財政蓄積資金の放出を停止した結果、財政の払超要因が除かれ、収支均衡が図られているのみならず、歳入見積りの過少なことは潜在的には超均衡的性格を示すものとも申せましよう。尤もこの点は裏から見ますると、前に申しましたように、財政規模膨脹の可能性を示唆するものでもあります。
第六といたしまして、財政収支という観点から見ると、二十八年度予算とは異なり、公債発行並びに過去の財政蓄積資金の放出を停止した結果、財政の払超要因が除かれ、収支均衡が図られているのみならず、歳入見積りの過少なことは潜在的には超均衡的性格を示すものとも申せましよう。尤もこの点は裏から見ますると、前に申しましたように、財政規模膨脹の可能性を示唆するものでもあります。
全部で財政資金だけで約一千八百八十八億ですか、発表になつておりましたが、それが必要だ、こういうことになつておりましたのに、二十八年度予算におきましてすでに長い間の財政蓄積資金というものを食つてしまつておる、あと二、三百億しか残りがない、そういう予算を組んでおりましたので、これは一体来年どうするだろうと考えていたのであります。
すなわち、現在二千八百億を越える財政蓄積資金を政府原案よりも約二百億円よけいに活用せる結果、政府原案の散布超過約千百億円が約千三百億円に達しますがゆえに、この際民間資金の吸収を一段と強化するため、預貯金、公社債、合同信託等の利息等課税を源泉一本といたし、その課税率もこれを大幅に引下げて一〇%にする等の考慮を払つておるのであります。
それから政府の原案によりますると過去の財政蓄積資金の食潰しが五百三十二億円でありますが、これに更に最初改進党で提案されましたインベントリー・フアイナンスの三百六十億を加えますると、八百九十二億円とになる。若しこういう状態が続くといたしますると、蓄積資金というものも二年を出ずして消滅するというふうな状態に達しまして、財政支出の上の弾力性が非常に乏しくなると思われるのであります。
第二には、本年度の国民所得の配分計画、第三には、本年度金融機関資金需給計画、第四には、財政蓄積資金の内訳、これは五月末の分でございます。
以上の財源の主要な一部分として、わが党は、外為インヴエントリーその他の財政蓄積資金を活用し得る限度、すなわち十億ドルのうち二億ドルを日銀を通じて基幹産業投資特別会計へまわし、会計中の生産支出に対してのみ使用することといたした次第であります。
○尾崎(末)委員 次に、財政蓄積資金の問題について伺います。 健全財政堅持の建前から、財政蓄積資金には手をつけないという方針で数年来今日に至つたのであります。その蓄積資金はざつとただいまのところ二千八百億円に上つておると聞いておるのであります。この蓄積資金のほかに、現在手持ちの外貨が約十一億ドル、邦貨にして四千億近いものがあるようであります。
なお更に、貴金属、食糧管理、外国為替、貿易特別会計、これに加うるに資金運用部資金、見返資金外貨のうち使用可能な五億ドル、これらの二千八百二十七億に上る財政蓄積資金が軍備費としてアメリカの要請に備えられてあるという疑惑もあるが、将来かかる事態が起らないかどうか。蔵相のこれに対する意見ではなく確たる見通しをこの際承わりたいのであります。 次に私は食糧増産に関し農林大臣にお尋ねいたします。
特に大蔵省批判によりますると、奇怪なことには、政府は本修正案によると、資金運用部は枯渇するということを、拒否する理由の一つとして述べておるのでありますが、実際には野党各派から指摘されておりまするごとく、インベントリーの累積その他が合計二千七百七十億円に余るところの財政蓄積資金があります。
○小林政夫君 今イソベントリー・フアイナンス等による財政蓄積資金についてという資料をもらいましたね。それと、前のやはり二十三年以降の一般会計より各特別会計への出資額調、これとはどうなるのですか。
本月八日政府の発表によれば、資金運用部貸金を別にして、約二千八百二十七億円の財政蓄積資金があり、しかもこのうち約千九百億はインヴエントリー・フアイナンスによる蓄積であります。従つて、借入れ財源がないという運輸省並びに国鉄の言は、まつたく虚構であつて、われわれは運輸当局の政治力の貧困を、安易な運賃値上げによる国民負担の増加に求めておるものと断ぜざるを得ないのであります。
しかしながら、まだ底の浅いわが国経済におきましては、この調整過程の摩擦があまりに大きいときは、それがひいて社会的不安にまで拡がるおそれがありますので、そのような事態に立ち至りませんように、財政蓄積資金の放出、国庫余裕金の適切な活用等に留意しまして、財政金融の短期的景気調節の作用は十分に働かせる用意をしております。